イルカが ジャンプする、
おきにいりの ページから、コロコロと
なにかが ころがり おちてきました。
「あっ」
えむくんは おもわず
こえをあげました。

それは、あのひ、
ちいさな イルカが 
オーバーヘッドキックをして
どこかに とんでいった あのボタンでした。
よみちらかして ひらいたままの
ほんの うえに おちたのでしょう。
きっと、ちいさいので きづかずに そのまま
とじてしまって いたのです。

「やっぱり ゆめじゃ なかったんだ!」
「ジャンプして、このボタンを 
キックしたんだ!」

えむくんは ボタンを だいじそうに
ひろいあげると こびんの なかの
ちいさな イルカのよこに
そっと いれました。
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